2013年3月1日金曜日

桜は皮、桃は種

春らしくになり花々が咲き誇る季節の到来。漢方薬の材料として桜は皮を使います。桜皮(オウヒ)と呼びます。バラ科のヤマザクラやその他のサクラ類の樹皮を使用します。日本の民間薬として開発されたものです。解毒や鎮咳薬として使われてきました。皮膚の湿疹やニキビに良く使う十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)に使われています。以前の咳止めの液体には良くオウヒエキスが配合されてました。
桃は同じバラ科で漢方薬では桃仁(とうにん)と言います。ノモモやモモの種子を使います。杏の種子と良く似ていますが使い方は違い、消炎性駆オケツ薬として下腹部の血液の停滞や月経不順などに使います。婦人病に良く使われる桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や桃核承気湯(とうかくじょうきとう)に配合されています。