2012年12月8日土曜日

百合(ゆり)

百合の花は香り、大きさ共に存在感があり大好きなお花の一つです。

オニユリやヒメユリ、イトハユリなどを使います。食用にはコオニユリが多いそうです。

漢方薬としても食用となる部分も同じ鱗茎です。根ノ上の所に小さなたまねぎ状になります。

蒸してバターをのせてたり、茶碗蒸しにいれると美味しいですね。

漢方薬の効果としては乾燥した肺に潤いを与えて咳を鎮める効果や精神を落ちつかせる効果があります

2012年10月25日木曜日

彼岸花(ひがんばな)

彼岸花は秋のお彼岸の頃に咲く赤色の美しい花が子供の頃から印象的でした。

マンジュシャゲ(曼珠沙華)の呼び名でも親しまれていますが、この名前は牧野富太郎先生によると赤い花を現す梵語に基づくそうです。私達の年代では山口百恵さんの歌で思い出されます。もっとも、題名はたしか「マンジュシャカ」と呼ばせていたと思います。

民間薬として昔から水の溜まる病気にトウゴマと一緒にすりつぶして両足の裏に張って使います。体の余分な水分が大便や小水になって排泄されます。漢方薬としては石蒜(せきさんと言われます。

2012年9月20日木曜日

きからすうり

山野に自生する多年草。田舎の道を歩いていると白いもやもやとした花を見つけます。秋になると実をつけます。熟して赤くなり、子供の頃はそれが道に落ちていたのを覚えています。
漢方薬として根をカロコンといい、のどの渇きや乾燥を潤す作用や筋肉が強ばったのを緩める作用があります。また、実はカロジツといい、高熱がでたあとの咳止めや胸痛に使います。

2012年8月22日水曜日

キキョウ

この時期はキキョウの花の青紫がさわやかに感じます。

漢方では根を使います→キキョウ根でベージュが混ざった白色です。

韓国ではトラジといい、高麗ニンジンやナツメと並んで料理によく使われます。

キキョウは咳を止めたり、化膿しかかった所を膿をだしたり炎症を鎮めたりします。
例えばキキョウとカンゾウの処方は桔梗湯(キキョウトウ)ですが咽喉がとっても痛い時に効きます。キキョウとセッコウの組み合わせでも炎症に良く使います。

2012年7月2日月曜日

芍薬は漢方の中では重要な役割!

根を使いますが外皮を取り去った根を「白芍びゃくしゃく」外皮をつけたままのを「赤芍せきしゃく」といいます。殆どは「白芍」を使っています。

婦人病でよく使う当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や小児や疲れた時に使用する小建中湯(しょうけんちゅうとう芍薬はお腹を温めて筋肉の緊張をほぐします。

冷たい物が多くなるとお腹が張ったり、下痢したりしますがその時に良く使われる桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)も芍薬が主剤になっています
これからの季節、クーラーや冷たい飲食物でお腹が冷えますから出番の多いお薬です。

2012年4月4日水曜日

女性の漢方薬・当帰(とうき)





当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)連珠飲(れんじゅいん)、製剤の婦宝当帰膏(ふほうとうきこう)など


生理不順、貧血症、更年期障害などに用いる要薬です。この当帰(とうき)の名の由来は中国の民話にも伝えられています


婦人病のために夫に蒸発された婦人が裏山に自生していた薬草を服用し続けたところ健康と美貌を回復し、その噂を聞きつけた夫がめでたく帰って来たと言うお話です。


『夫が当に(まさに)帰る』名薬とされ、婦人病に使われています。

2012年2月21日火曜日

レンギョウ



春の日差しが感じられる季節になってきました。
春先に黄色の花を咲かせる庭木でこのレンギョウが花開くと、急に華やかになります。
私もレンギョウの黄色が大好きです。見てるだけでウキウキします。
漢方薬として使うのは成熟した果実の部分です。中国産のシナレンギョウが使われていますが
効能としては消炎、排膿、解毒作用があります。鼻炎薬や湿疹に使う漢方薬に含まれています。